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平成22年度中に感染症マップ稼働を!

カテゴリ:医療NEWS タグ: ,  投稿日:2011年01月24日

日本医師会は2010年12月8日の定例記者会見で、日医総研が中心となって国立感染症研究所も関わり研究開発された「感染症サーベイランス」をテスト公開すると発表した。このシステムは感染症の疑いのある症例を地域ごとに集積して地図に表示するもので、ほぼ全自動で,24時間以内に地域の関係者間で情報共有できるようにすることを狙いとしたシステムである。目下のところは、全国で猛威をふるうインフルエンザの感染地域情報をスピーディーにモニタリングすることを目標としており、その他にも順次対応する病原体を拡大していく方針を明らかにしている。平成22年度中には感染症サーベイランスのシステムを本格稼働させる予定だ。

現在の大きな課題としては、このプロジェクトに協力している医療機関数がまだ数百施設しかないことが挙げられる。日本医師会の見解としても、地域間の格差をなくすために最低でも3,000から4,000施設の医療機関の参加が必要だとのことである。平成22年度も残すところあと2カ月程度となった。時々刻々と変化していくインフルエンザを初めとした感染症の拡大に即急に対応できるシステムとして完成させるためにも、このプロジェクトの主旨を官民一体となってできる限り多くの医療機関にPRし、この年度内に当初の目標を達成できるような数の協力機関を得ることは言うまでもないが、その他にも人間以外の動物などが原因となって起こる危険な感染症などにも対応できるようにするために、大学や研究機関などの専門分野のスタッフらにも、今後幅広く呼び掛けていくことが重要課題なのではないだろうか?(中立元樹)

リンク

1. 日医NEWS「感染症マップのテスト公開を開始」

2.  感染症サーベイランス(公開テスト)のHP

病院に不満を感じたら患者はどうするか?

カテゴリ:医療NEWS  投稿日:2011年01月19日

厚生労働省は平成8年より「受療行動調査」を実施してきた。この調査は全国の一般病院の中から無作為抽出で500病院を選び、そこを利用している患者を調査の客体としたものであり、病院内での診察の際の待ち時間や医師による診察内容などについて、患者が満足しているかどうかを調査してきた。

現時点では平成20年度までの受療行動調査の結果がHP上で公表されているが、平成20年度からは新しい調査項目として、「不満を感じたときの行動」という項目が調査結果の中に盛り込まれている。この調査項目の具体的な内容は、大まかに分けると「これまで5年間でかかったことのある医療機関で不満を感じたら、誰かに相談したことがあるか?」と、「相談した結果不満の解消に役立ったかどうか?」というものである。結果を集計すると、「不満を感じたことはなかった」と回答した患者は全体の11.9%程度に留まっていたことから、病院に対して何かしらの不満を抱いている患者の割合が非常に高いことが分かる。そして、不満を感じている患者のうち、「相談した」と回答した患者は52.9%であったが、「相談したことがなかった」と回答した患者の割合が23.3%とかなり高い頻度を占めていたことも事実である。「相談した」と答えた患者については相談相手の内訳をみると、主治医が71.1%と最も多く、次いで家族・友人・知人が62.3%となっているが、実際に相談してみて「役に立った」と患者から評価されているのは、主治医が74.6%と最も多く、家族・友人・知人も60.9%と高い割合を示している。

以上の調査結果より、患者の不満解消に対する医師の寄与は非常に大きいと言えることが分かる。不満を積極的に医師に相談する姿勢が今後の患者たちには必要不可欠であろう。さらに患者の満足度を高められるような医療を進めていくために、今後は患者からの相談に誠意をもって応じるような医師たちの意識向上も求められるであろう。(中立元樹)

リンク

1. 厚生労働省HP

2. 平成20年度の受療行動調査項目「不満を感じたときの行動」に関する集計結果



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