人工知能(AI)を活用した統合的がん医療システム開発プロジェクト開始

カテゴリ:医療NEWS, 癌治療 タグ: , , ,  投稿日:2016年12月26日

国立研究開発法人国立がん研究センターと株式会社Preferred Networks(以下PFN社)、国立研究開発法人産業技術総合研究所(以下産総研)人工知能研究センターは、国立研究開発法人科学技術振興機構の戦略的創造研究推進事業(CREST)における「イノベーション創発に資する人工知能基盤技術の創出と統合化」研究領域に採択され、人工知能(AI:Artificial Intelligence)技術を活用した統合的ながん医療システムの開発プロジェクトを開始する。

国立がん研究センターは、これまで世界でも有数の質の高いがんの基礎研究・臨床研究および疫学研究を長い間継続的に行なっており、蓄積されたがんの診断データは膨大な量になるという。これらを統合的に解析することで、個々人に最適化された医療を提供できると考えられているが、これまではこのようながんに関するビッグデータを解析する手法が無く、実現に至っていなかった。しかし、近年、診断に利用されるデータの電子化が進んできたこと、複数のコンピュータやプロセッサを利用した分散処理技術の発展によりビッグデータ解析が可能になってきたこと、および、深層学習に代表される AI技術の発展により、構造化されたデータのみならず、構造化されていない多様ながんのビッグデータであっても、統合解析をすることで、医療の質の向上へと繋げられる可能性が高まってきた。

本プロジェクトでは、最前線の深層学習技術の研究開発・産業化を推進しているPFN社、及びAI研究開発を先導する産総研人工知能研究センターと共同で、国立がん研究センターが保持している膨大ながんに関する臨床データ、マルチオミックスデータおよび疫学データを統合的に解析するメディカルAI技術を開発する。その上で複雑ながんの本態を解明し、がんの診断・治療および創薬へ応用していくという。例えば最近様々な分野で利用が広がる深層学習技術をPFN社はがん診断に適用することで、様々ながんの早期予測精度を画期的に改善することを示し始めている。また、産総研で研究されている機械学習・統計手法により、がんの有無・進行度の判別や効果ある治療法の選択が容易になるバイオマーカー(生体物質)探索の効率化が期待できる。このように最先端のAI技術を導入することで、より迅速でかつ精度の高いがんの診断・治療および創薬システムを、産・官・学が密接に連携して開発していく事が本プロジェクトの理想である。

がん医療に伴うAI開発においては、電子化・構造化されたデータのみならず、様々な非構造化がんデータベースの構築と、その多彩なデータベースを解析できる機械学習・深層学習技術の開発が必要となる。そのため、本プロジェクトでは、まず、機械学習・深層学習の適用が可能な正規化されたがんのデータベースを構築し、その上で機械学習・深層学習を利用して解析する。対象としてクリニカルシークエンス(ゲノム)データ、ヒストン修飾を中心としたエピジェネティクスデータおよび血液検査データに重点を置き、より正確ながんの診断、個々のがん罹患者にあった治療法の選択、創薬へ応用していく方針である。CREST事業が求める最初の2年4カ月でProof of Concept (POC:概念実証)の取得を目指し、5年後を目処に実用化を目指していくという。
(Medister 2016年12月26日 中立元樹)

<参考資料>
国立がん研究センター 人工知能(AI)を活用した統合的がん医療システム開発プロジェクト開始

オクタファルマ、発展途上国の血友病A患者が利用できるようNuwiq®をWFH人道支援プログラムに寄付

カテゴリ:ビジネスワイヤ  投稿日:2016年12月24日

スイス・ラッヘン--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- オクタファルマは、当社の第4世代ヒト細胞株由来組み換え型第VIII因子製剤(Nuwiq®)450万ユニットを世界血友病連盟(WFH)の人道支援プログラムに慈善活動として寄付したとことを発表します。


発展途上国におけるケアアクセスの欠如は、公衆衛生において喫緊の重要な課題です。世界血友病連盟(WFH)の人道支援プログラムの狙いは、あらゆる人々が治療を普通に安定して受けられるようにすることにあります。オクタファルマはNuwiq®の寄付を通じて、発展途上国におけるFVIII療法へのアクセス提供に貢献します。これらの国々では、他の方法によってはあらゆる患者の治療ニーズを完全に満たすことができない恐れがあります。

WFHの人道支援担当ディレクターを務めるAssad Haffar氏は、次のように述べています。「WFHは発展途上国で出血性疾患のための治療製品に対するアクセスの欠如を変えるための努力をけん引しており、あらゆる人々が治療を普通に安定して受けられるようにする活動に取り組んでいます。今回、オクタファルマから治療製品の寄付をいただいたことで、このように重要な支援活動においてWFHの助けになります。」

WFHのアラン・ワイル会長は、次のように述べています。「最も困っている国々で変化を永続させるためには、WFHの人道支援プログラムを皆が一致協力して支えることが必要不可欠です。あらゆる人々が治療を受けられるようにすることは、まさにあらゆる人々の責任です。」

オクタファルマの取締役であるオラフ・ウォルターは、次のように述べています。「WFHの人道支援プログラムは、発展途上国の血友病患者に治療アクセスを提供するためのイニシアチブとして重要です。私たちは、人々の生をより良くするための投資と活動という使命を追及し続けていますが、こうした取り組みの一環としてこのプログラムに貢献できることを光栄に思います。」

血友病Aについて

血友病AはFVIII欠乏を原因とするX連鎖遺伝性疾患で、治療せずに放置すれば筋肉・関節の出血やひいては関節症と高率での死亡をもたらします。FVIIIの予防的補充療法は、出血エピソードの回数と永続的な関節損傷のリスクを低減します。血友病Aは世界で男性の5000人から1万人に1人が患っています。世界的に血友病症例の75%は診断ないし治療を受けずに放置されています。

オクタファルマについて

スイス・ラッヘンに本社を置くオクタファルマはヒトタンパク質の世界最大級のメーカーで、ヒト血漿およびヒト細胞株に由来するヒトタンパク質の開発と製造を行っています。同族経営企業のオクタファルマは、投資により人々の生活を改善できると考えており、1983年からそれを実践してきました。それが当社の引き継ぐ伝統だからです。

オクタファルマは世界で約6400人の従業員を擁しており、下記の3治療領域における製品を通じて、105カ国以上の患者の皆様の治療を支えています。

  • 血液疾患(凝固障害)
  • 免疫療法(免疫障害)
  • 集中治療

オクタファルマは、最先端の製造施設5棟をオーストリア、フランス、ドイツ、スウェーデン、メキシコに有しています。

詳細情報については、www.octapharma.comをご覧ください。

businesswire.comのソースバージョン:http://www.businesswire.com/news/home/20161222005034/en/

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