【香港】漢方薬メーカーハチソンチャイナメディテックと食品大手ネスレのJV

カテゴリ:海外トピックス  投稿日:2012年12月19日

香港を拠点とするコングロマリット、ハチソンワンポアの傘下にある製薬会社ハチソンチャイナメディテック(通称-Chi-Med)がスイスの大手食品メーカー、ネスレと提携を組み、漢方薬に特化したジョイントベンチャーを設立することを先月末明らかにした。それぞれが半分の株式を保有することで合意し、新会社をNutrition Science Partnerと名付けた。漢方薬をベースとしたサプリメントの製造・販売を行い、まずは消化器官用の薬の開発を目指している。将来的には抗うつ薬など精神病を治療する薬も開発する予定だ。現在は炎症性腸疾患の薬(名称・HPML-004)の研究を進めている。現在は臨床試験の段階にあり、すでにヨーロッパ、北米に住む患者に対して実験的に投与され、安全性・有効性が確認された。実際の販売にはもう1年ほど待つことになる。

今回の提携は双方にとってメリットが大きい。ヨーロッパとアジアの代表的企業が手を組むことにより、新しいタイプのサプリメントが世界全体に行き渡り、医療業界全体に大きな影響を及ぼすと期待されている。Chi-Medは自社が保有する多数の薬用植物を研究・開発のために提供し、ネスレの子会社であるネスレヘルスサイエンスは主に販売・流通の面でChi-Medをバックアップする計画だ。Chi-Medが保有する天然物は1,500を超え、これまでに1,200種類の薬用植物から5万以上の化学物質を抽出してきた。このように両社が共有できる資産が豊富であるため、今後の商品ラインアップの拡充も期待できる。

Chi-Medは2000年に設立され、これまでに中国市場を中心に消費者向けのヘルスケア商品、抗腫瘍薬や免疫抑制剤など様々な商品を販売してきた。本社は香港にあるが、中国、英国、フランス等にも支社を持つ。2006年にはロンドン証券取引所のAIM(Alternative Investment Market = 中小企業向けの新興市場)に上場した。(Medister Taro 2012年12月19日)



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