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【韓国】高塩分による胃癌発症

日本は世界有数の胃癌大国として知られているが、お隣の国、韓国でも胃癌患者は非常に多い。胃癌による死者数は毎年約1万人に上ると言われ、THE KOREA TIMES紙によれば、2008年には20.7%の男性癌患者、10.7%の女性癌患者が胃癌であったという報告もある。主要因としては塩分の多い食生活、アルコール摂取、ヘリコバクター・ピロリの感染などが挙げられる。食生活、アルコールに関しては日本と共通する部分が多いことがわかる。例えば日本には日本の漬物があるように、韓国にはキムチがある。どちらも高塩分であることには違いない。幸いなことに胃癌は早い段階で発見できれば治療が可能な病気である。内視鏡手術などを行えば手術創も小さく、患者への負担が軽減される。そのため韓国の厚生省は40歳以上の人に対して健康診断を定期的に受けるよう呼びかけている。また、専門家は多くの患者が正しい食生活というものを誤解していると指摘する。彼らによると、例えば玄米やオートミールなどを控えることが重要であるという。また塩分が多めの食べ物が良くないという認識で、徹底的に塩分の摂取を控えるのはかえって良くないとも語る。化学療法で破壊された細胞を修復するための貴重なタンパク質は、バランスのよい食生活を送らないと得られない。具体的には卵や大豆が挙げられる。また塩分は食欲を促進するため、ただでさえ食欲が乏しい胃癌患者がある程度の塩分を摂らないと、選択肢は味気の無いものばかりになり、これが体重の減少に繋がり、回復が遅れる恐れもある。これらの点は、患者はもちろんこと、その家族も理解する必要がある。(Mediter Taro 2013年2月8日)

胃癌取扱い規約
胃癌取扱い規約 日本胃癌学会

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