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初産妊婦の妊娠線に対するビターアーモンドオイルとマッサージの効果

妊娠線は、90%の妊婦が懸念している美容上の皮膚の問題だ。妊娠により真皮や皮下組織の伸縮性に個人差があり、弾力を維持するたんぱく質の構造が変化したり、繊維が切れたり亀裂が入ることで妊娠線が発生する。妊娠線は妊娠6 – 7ヶ月以降に赤紫の線として現れ、出産後は薄くなるものの、完全に消えることはない。

トルコのAtaşehir病院のKafkasli A教授らは、2010年2月1日から2011年4月15日にかけ、トルコ東部の医療センターの産科を訪れた初産の妊婦に対し、ビターアーモンドオイルの塗布と15分間のマッサージによる妊娠線の発生に対する効果を検証して、看護専門誌「J Clin Nurs.」に報告(2012 Jun;21(11-12):1570-6.)した。

妊娠線の発生頻度は、ビターアーモンドオイルとマッサージを両方施した場合、妊娠線の発生頻度は20%となった一方で、ビターアーモンドオイルを塗るだけでは38.8%、対照群のどちらも行わなかった場合は41.2%となった。

以上より、Kafkasli A教授らは「看護師や助産師によりアーモンドオイルを使ったマッサージを行うことにより、妊娠中の妊婦の妊娠線発生を予防することができるので推奨したい。」と述べている。(Medisterニュース 2012年5月30日)