動脈閉塞の進行を防ぐには
動脈閉塞の進行は、生活に気をつけると、幾分防げます。食事は、脂肪分と塩
を控え、標準体重を維持し、タバコをやめます。毎日運動をすると側副血行路という狭窄・閉塞動脈部位のバイパス血管が発達します。高血圧・糖尿病・高脂血症は、動脈硬化を促進します。きちんと服薬して、血液検査などの、モニタリングをしましょう。
とまあ、ここでは、キレイごとは、ここまで。たいてい、そのとおりできませんよね。人の味覚なんて、悲しい話、育てた母親に決められてしまいます。ある気の毒な男性は、出汁の味わいがわからず、すき焼きのような味しかわからないのだそうです。糖分塩分過多→生活習慣病まっしぐらですね。また、心に隙間があれば、嗜好品に走ってしまう。ヘビースモーカーやアル中の人は、心の貧しい養育者が育てたケースが多いようです。仕事に追われて、運動する暇はない。帰ったら、寝るだけ。休日も、家でゆっくりしたいのではないですか?
では、どうしたらいいでしょう?食事以外の楽しみを見つける。そうすれば、少し味気ない食事になっても、平気です。心の隙間も、同様です。運動は、なるべく階段を使う。身の回りの作業などを増やす、など、無理のないものから、始めるといいでしょう。いきなり、ジョギングを始めて、虚血性心疾患の発作を起こした人もいます。
なんだか、生活習慣病に罹ってしまうと、不摂生を責められているようで、腹立たしいですよね。でも、罹った人が悪いのではなく、正しい食生活を教えなかった主たる養育者、心に隙間ができるような人格に育てた環境が悪いのです。そうした、無駄な罪悪感を拭い去るだけでも、ずいぶんと心の重荷がとれ、生活を改善しようという、気力が沸いてきます。
うわべの、生活習慣だけ改善しようとしても、無理があります。やはり、無意識の傷と向き合い、悪い生活習慣に走らせる原因を元から絶たないといけません。悪い行動への、エネルギーの供給源を突き止め、徹底的に根絶やしにしましょう。話は、それからです。
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