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性同一性障害男児に抗ホルモン剤投与決定

大阪医科大学で、性同一性障害をもつ兵庫県播磨地方の小学6年生の男児(12)に思春期の体の変化を一時的に止める治療を始めることが決まった。発育途上にある健康体の子供に抗ホルモン剤を投与して治療することに関しては、同大学内でも慎重な議論が重ねられてきたが、性同一性障害が世界保健機関も認める疾病であり、思春期にある患者の中には自殺を考えるほどの深刻な悩みをもつ者も多いことを考慮しての決断であった。第二次性徴の発達を控えた年齢であるだけに、周囲の同性の生徒との関係などをどう保つべきか?という課題が依然として残っていることが主治医の考慮事項となっている。(中立元樹)

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