ユング心理学からの医療機関採用考察
クリニックのスタッフの採用については、頭の痛いところです。医師がいくらいい人柄でも、受付や看護師などのスタッフが嫌な感じだと、ついつい患者様の足が遠のいてしまいます。日頃対人関係がハードな職場などの患者様であったとしても、病気を治そうと来られる状態では、精神的に非常にデリケートになっておられます。インターネットなどでは、いい治療をしているから、かかっているけれども、受付や看護師の雰囲気はどうにかならないものか?という声もあります。
ですので、臨機応変に動ける有能さだけでなく、人柄が問題になります。しかし、うわべだけ愛想がいい人に惑わされそうになったりしますよね。頭のいい人は、外見を取り繕うのは、天才的だったりします。ですが、そういう不安は、解消できます。以前働いていた、病院での看護師や医療事務などのスタッフに接した経験を思い出せばいいのです。
いくら表面上やさしくしていても、気に入らない患者様に対して、ギョッとするような対応をする看護師がいませんでしたか?あるいは、女性スタッフと、男性スタッフとでは、微妙に態度が変わる看護師がいませんでしたか?そういう人の、特徴は覚えているでしょう?外見、すなわちメイクのケバさ、茶髪などではなくて。
そういう経験を、採用に生かせばいいのです。人には、今までの経験などをすべて記録している無意識を直感につなげる能力があります。いい人そうだけれども、なんとなく違和感があるな。という判断は、実は正しいのです。
そういうのは、わかっている。と思われるかも知れません。が、日常の雑務に忙殺されて、あるいは、細分化され過ぎた医療に携わるうちに、無意識へのアクセスが、ずいぶん悪くなる場合があります。
そこで、無意識を業務に生かすために、ユング心理学に触れてみるといいでしょう。また、瞑想は無意識へのアクセスを、助けてくれます。
(三川恵子)