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新たな世界的調査は喫煙撲滅の闘いにおける重要な課題、ニーズ、食い違いを明らかに

~調査は、習慣、人口グループ、喫煙者の認識の違いによって多様な文化と経済状況に応じた革新的解決策が求められることを解明~

ニューヨーク–(BUSINESS WIRE)–(ビジネスワイヤ) — たばこの煙のない世界のための財団は本日、喫煙者とその体験、喫煙者が禁煙を試みる際に直面する問題についての理解を深めるための世界的調査から得られた知見を発表しました。本調査では、喫煙がもたらす害についての喫煙者の認識と、紙巻きたばこ・代替製品・ニコチンについての喫煙者の認識が禁煙を行う動機付けに及ぼす影響についても光を当てます。得られたデータは、多様な文化と経済状況での禁煙を促進する最善の解決策を見つけるための研究の発展に貢献するものとなります。


2018年喫煙実態調査は、ブラジル、フランス、ギリシャ、インド、イスラエル、日本、レバノン、マラウイ、ニュージーランド、ロシア、南アフリカ、英国、米国の13カ国における1万7421人の喫煙者、元喫煙者、非喫煙者を対象にしました。平行して、定性的な質問を聞く一連のフォーカスグループを7カ国(フランス、ギリシャ、インド、ニュージーランド、南アフリカ、英国、米国)に設定して、定量的な結果に意味的なつながりを加えました。本調査は本財団と積極的なかかわりのある総合的コンサルティング/調査会社であるカンター・パブリックが実施しました。

主要な知見は次の通りです。

1.
喫煙は独立した習慣ではない。喫煙者は喫煙を飲食や人付き合いなど、生活の基本的楽しみと深く結び付いていると考えている。いま取られている禁煙法はこれらを考慮することに失敗しており、喫煙の継続をもたらしている。

2.
喫煙者は喫煙が自身の健康に有害であると知っており、非喫煙者より健康でないと考える人もいます。しかし、医療機関に診てもらったり、効果的な禁煙/有害性低減ソリューションの相談を医療機関にしたりということに積極的ではない。医療体系において喫煙者との関係を深めるべきであり、医療機関は喫煙者による禁煙を手助けするためのより効果的なツールを必要としている。

3.
喫煙者は喫煙に伴う有害性と有害性の少ない代替品についての理解が混乱している。人々が「喫煙するのはニコチンが目的であり、死ぬ原因はタールにある」と考えている中で、依然としてニコチンのリスクについて相当の誤解がある。これは喫煙者が禁煙したり、低リスクの代替製品を試したりする動機に影響を及ぼす。

たばこの煙のない世界のための財団会長のデレク・ヤック博士は、次のように述べています。「私は、この調査が世界中の10億人の喫煙者をたくさん行動に突き動かして、禁煙を行い、数多くの人々が喫煙を続けてしまう極めて複雑な原因について有意義な議論を喚起するとともに、喫煙者が禁煙したりリスクを大幅に低減したりするのを手助けするためのより効果的な語り合いや介入を実現することの緊急的必要性を明らかにしていくことを希望しています。人々が喫煙を始める背景にある重要な要因や、禁煙を行う上での障壁、禁煙の動機付けについての理解を深めることで、私たちは燃焼式たばこ製品による中毒の悪循環にはまった多くの人々の健康に及ぼす悪影響を低減することに貢献できます。」

この世界的調査から得られた具体的結果は次の通りです。

  • 喫煙は起床、食事時間、コーヒーやお茶の時間、人付き合いなど、日常の行為や習慣と密接に結び付いている。一部の国(ブラジル、ギリシャ、レバノンなど)では、紙巻きたばこがコーヒーやお茶と一緒に吸われる場合が多く、その他の多くの国では紙巻きたばこを通常は食事の後に吸っている。(図1参照)
  • ほとんどの国で、禁煙に対する強い欲求がある。(図2参照)
  • 調査対象となったほとんどの喫煙者は喫煙が自身の健康に有害であると認識しており、非喫煙者よりも健康でないと自己報告している。ところが喫煙者は非喫煙者と比べて医療機関へ行く頻度が少ない。(図3と図4を参照)
  • 喫煙者が禁煙ないし禁煙の検討を行う際の主たる動機要因は、主に自分自身の健康についての懸念となっている。(図5参照)
  • 調査対象となった喫煙者の大多数は支援なしの禁煙を試みたが、支援を求めた人はニコチン代替療法や処方薬への移行をまず行う場合が多い。一部の国(フランス、ギリシャ、日本、レバノン、ニュージーランド、ロシア、英国、米国)の喫煙者は電子たばこやその他のニコチン代替デバイスを使用して、紙巻きたばこの喫煙本数の削減や禁煙を報告している。(図6参照)

本調査のその他の結果はhttps://www.smokefreeworld.org/sites/default/files/uploads/derek-yach-press-conference-presentation.pdfでご覧いただけます。高解像度のグラフはhttps://www.dropbox.com/sh/0bw9ckaac0h7cu9/AAB1ihaAu9Ilr_aFdaxZq60ia?dl=0から入手可能です。

ヤック博士は、次のように述べています。「このデータは、個々の喫煙者の特有の経験や悪戦苦闘についての理解を深めることで、個々の禁煙の長い取り組みをより良く支えることができることを実証しています。今日の個別化医療の時代にあって、世界の喫煙者をひとかたまりの均一的な集団であると見なすことを止め、多様なソリューション、すなわち個々の喫煙者が自分の状況に最も合う方法を選択できるようにして、より重要な点として、喫煙によって引き起こされる害・疾患・死亡を低減できるようにするための多様なソリューションを開発・採用し始めることは、理の当然です。」

たばこの煙のない世界のための財団について

当財団は独立民間財団として設立・運営されており、あらゆる第三者組織からの規制や影響から独立しています。フィリップ モリス
インターナショナルが当初の資金を当財団に提供しました。当財団は、喫煙とその健康影響をなくして、たばこの世界的需要の低減による影響に対応すべく、助成を行い、医療・農業・科学の研究を支援しています。

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