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温泉のエビデンス

お医者様でも草津の湯でも。というように、古来から、温泉は病気治癒に用いられてきました。一方で、温泉の効果は、根拠があるの?とも言われてきました。ですが、温泉のエビデンスが、証明されました。名古屋市立大医学研究科の岡嶋研二教授らのグループが、マウスによる実験で証明しました。マウス知覚神経細胞に温泉水をかけると、神経末端からたんぱく質の一種「CGRP」が放出されることがわかりました。そのCGRPのすごいところは、血圧降下、炎症抑制、傷の治癒促進などの作用があるたんぱく質「インスリン様成長因子(IGF)」を増やしてくれるところ。いかにも、若返りそうですね。また、法政大学工学部・大河内正一教授と日本温泉総合研究所は、野沢温泉の源泉21ヶ所を酸化還元電位(ORP)分析法で水質分析しました。

ORP分析では、錆びや腐敗といった酸化と、これを阻止する還元を測定します。人間の場合、老化=酸化なのです。酸素を消費して生きている生物の宿命です。温泉が還元作用の強い水だったとしたら、老化を阻止してくれるはず。

結果は、還元力が高い、と出ました。しかも、日本屈指というお墨付きです。

(三川恵子)

温泉の効果を科学的に証明 – アンチエイジングニュース

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