結核の院内感染に要注意!
広島県は2月1日、府中市鵜飼町のJA府中総合病院で、職員と患者3人が結核を発症したと発表した。また、その3人と接触のあった167人を調べた結果、職員25人も感染していることが明らかになった。現在は、発症した3人の病態は安定しており、感染した職員らも特に咳などの症状は出ておらず、これ以上の感染拡大はないという。
結核は現代医学の進歩により、我が国からほぼ撲滅されたと考えられていた時期もあったが、1970年代以降から結核患者の発生率の減少スピードが鈍くなり、1997年には発生率が再び増加に転じたという。咳やたんが出るという初期症状を見て単なる風邪だと勘違いしないように、医療機関からも徹底指導が必要であろう。(中立元樹)
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