風邪薬のエビデンス
風邪薬は、実は、風邪を治せません。治すのは、罹った人の免疫のみ。風邪の症状は、ウイルスを叩くために必要です。熱は病原菌やウィルスを殺し、咳や鼻水、下痢はウィルスとその毒を体外に排出します。これら治療反応を風邪薬で止めると、風邪はかえって、慢性化します。これさえ飲めば、風邪がすぐ治る薬がないか?という、患者様が来られますが。
実は、あります。インターフェロンです。外国で治験をやったのです。結果は、風邪の引き始めの時期に飲むと、風邪は進行しないのです。明確な症状が出てから投与すると、症状による苦しみは、マシで、そのかわり、治るまでの時間は、かえって長くなるそうです。じゃあ、スグ治らないの?!タミフルも、投与すると、症状が、少し出なくなるという点が似ています。でも、これも治るまでの時間が少し長くなります。ただ、インターフェロンを風邪ごとき?では、使いませんよね。普通。
(三川恵子)
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