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【フィリピン】フィリピン人にとってバナナの大切さとは?

小ぶりでずんぐり、実はオレンジがかった白色で、甘酸っぱい味のラカタンバナナ。最近では我が国でも少しずつ流通しているようだ。フィリピンで最も一般的であり、フィリピン人の中で最も好まれているバナナだ。 熱帯の国では、緑の未完熟バナナはジャガイモに似た調理をされていて、「揚げ」、「ゆで」、「焼き」といった調理方法で料理される。フィリピンでは、バナナは焼いてバターと白砂糖で和えて食べる。

バナナ1本はジャガイモ1個と同じ程度のカロリーだが、バナナはカロリーだけではない。バナナはカリウムが豊富なだけでなく、マグネシウム・ビタミンB6・ビタミンCやセレンも含まれる。また、トリプトファンは、うつ病を緩和、改善された気分につながるセロトニンや眠りを誘うメラトニンの前駆体となるアミノ酸であり、バナナにも豊富に含まれる。
また、日本ではあまり知られていないが”二日酔い”を解決するのを役立つ。頻尿が原因でカリウムが枯渇し、もしくは発汗してカリウムが下がった後に頭が痛くなるのをバナナが予防する。最近の報告では、完全に黄色になっていたバナナよりその上に黒い点がついているバナナの方が高い免疫賦活作用がある。私はお腹が痛い時には必ずバナナを食べているが、フラクトオリゴ糖の作用により、整腸作用も期待できる。(アブ 2012年9月12日)