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BioWa、LonzaおよびTillotts Pharma AGによるPOTELLIGENT® CHOK1SV™ 技術におけるライセンス契約締結のお知らせ

東京–(BUSINESS WIRE)–(ビジネスワイヤ) — 本ニュースリリースは、協和発酵キリン株式会社の米国子会社であるBioWa
Inc.と、Lonza社ファーマ&バイオテク部門が3月22日に共同で発表した英文プレスリリースの内容の一部を日本語に翻訳、再構成し、発表しています。本ニュースリリースの正式言語は英語であり、その内容・解釈については英語が優先しますことをご留意下さい。
<3社共同プレスリリースURL>
http://www.kyowa-kirin.com/biowa/news_releases/pdf/2018/pr_biowa_lonza_tillotts_2018_03_22.pdf

協和発酵キリン株式会社(本社:東京都千代田区、以下「協和発酵キリン」)の米国子会社であるBioWa,
Inc.社(本社:米国ニュージャージー州プリンストン、以下「BioWa」)とLonza社ファーマ&バイオテク部門(スイス、バーゼル、以下「Lonza」)は、Tillotts
Pharma AG社(本社:スイスRheinfelden、以下「Tillotts」)とPOTELLIGENT® 注1CHOK1SV™技術使用許諾契約を締結いたしましたので、お知らせいたします。

今回締結した契約に基づき、TillottsはBioWa, Lonza両社で所有ならびにライセンスを行うPOTELLIGENT®
CHOK1SV™
技術を、Tillotts社が開発中の抗体医薬であるTP10に応用し、今後研究・開発を行う権利を獲得しました。POTELLIGENT®
CHOK1SV™ 技術は抗体の抗体依存性細胞障害(ADCC)活性注2を向上させ、標的となる細胞障害活性を高める技術です。

POTELLIGENT® CHOK1SV™は、BioWaの糖鎖改変によるADCCを活性化させるPOTELLIGENT®
技術を、LonzaのGS Gene Expression
System™の宿主細胞であるCHOK1SV™細胞に組み込んだ抗体生産細胞であり、CHOK1SV™細胞の高生産性、堅牢性、スケールアップの容易さおよび確立された生産プラットフォームを有するという利点を引き継いでいます。

POTELLIGENT®
CHOK1SV™技術は、BioWa、Lonza両社とのライセンス契約で提供されています。POTELLIGENT®
CHOK1SV™技術に関する詳細な情報については、GSLonza@lonza.comあるいは
www.kyowa-kirin.com/biowa/contact_us/index.htmlへお問い合わせください。

注1.POTELLIGENT® 技術
POTELLIGENT® 技術は抗体医薬の作用機序の一つであるADCC活性を高める技術です。これは抗体生産細胞のfucosyl
transferaseを欠損させ、抗体の糖鎖のフコース含有量を低下させることにより、ADCC活性を高めた抗体医薬を生産する技術です。
本日現在まで本技術を応用した抗体医薬品として、協和発酵キリンは抗CCR4抗体であるポテリジオ(日本製品名「ポテリジオ®
」、一般名:
mogamulizumab)の成人T細胞性白血病(ATL)、皮膚T細胞性リンパ腫(CTCL)適応での製造販売承認を日本で受けています。また協和発酵キリンは、ポテリジオのCTCL適応での製造販売承認を米国食品医薬品局(FDA)ならびに欧州医薬品庁(EMA)に申請中です。
また、BioWaのパートナーである英国AstraZeneca社ならびにその子会社である米国MedImmune社は、本技術を応用したインターロイキン-5αサブユニットを標的とした抗体医薬品であるFasenra™(benralizumab)の製造販売承認をFDA,
EMAならびに日本の厚生労働省から取得しております。

注2. 抗体依存性細胞障害(ADCC:Antibody-Dependent Cellular Cytotoxicity )
抗体依存性細胞障害(ADCC)は免疫応答の1種です。標的細胞にある抗原に抗体が結合すると、その抗体にエフェクター細胞
(NK 細胞など)が結合します。その後、エフェクター細胞によって抗原を持つ標的細胞が除去されます。

Contacts

協和発酵キリン株式会社
中村 博樹
03-5205-7205
media@kyowa-kirin.co.jp