GSKとXenoPortの帯状疱疹後神経痛治療薬のFDA承認
2012年6月11日、GlaxoSmithKline社(GSK)とXenoPort社は、ホリザント(ガバペンチン エナカルビル)が成人の帯状疱疹後神経痛治療のための徐放錠としてFDAの承認を受けた。
帯状疱疹後神経痛(PHN)治療において、ホリザントの有効性と安全性は、米国、カナダ、ドイツの574人の成人患者による3つの試験で検証された。
成人のPHNでは、1日2回600 mgが推奨用量とされている。最初3日間は朝1回600 mgを投与し、4日目から1日2回各600 mgを投与する。腎機能障害患者では、用量を調整する必要がある。副作用としては、眠気と目眩いが多く報告された。眠気は、プラセボでは8%だったのに対し、ホリザント1日1,200 mg投与群は10%に報告された。目眩はプラセボで15%、ホリザント1日1,200 mg投与群は17%だった。
今回の承認によりGSKの販売が開始されれば、XenoPort社はGSKから10百万ドルのマイルストン報酬を獲得する。
我が国では、ガバペンチン エナカルビルはアステラス製薬株式会社がXenoPort社より導入して、中等度から高度の特発性レストレスレッグス症候群(下肢静止不能症候群)の治療薬として製造販売承認を取得している。帯状疱疹後神経痛治療薬としては、国内ではファイザーの「リリカカプセル」(一般名:プレガバリン)が2010年に製造販売承認を取得しており、10数万人の患者がいると推定されている。(Medisterニュース 2012年6月12日)