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Masimo SpHb®による連続的・非侵襲的ヘモグロビン測定が輸液逐次投与中の医原性血液希釈をリアルタイムに反映することの有用性を検討する新研究

デンマーク・コペンハーゲン–(BUSINESS WIRE)–(ビジネスワイヤ) — マシモ(NASDAQ:MASI)は本日、2018年欧州麻酔学会議(Euroanaesthesia
2018)で報告されたアブストラクトの知見を発表しました。研究では、大手術を受ける患者における輸液逐次投与中の医原性血液希釈の反映につき、マシモの非侵襲的・連続的ヘモグロビン測定値(SpHb®)と断続的・侵襲的な検査室ヘモグロビン測定値(LabHb)の比較が行われました1


本研究でAzriel PerelとSerban
Bubenekの両医師とブカレストの心血管疾患救急医療研究所の同僚らは、逐次的な輸液負荷について、酸素供給量への影響と、医原性血液希釈の可能性を示すマーカーとしてのLabHbおよびSpHbへの影響を調べました。医原性血液希釈では、別の状況なら避けられる輸血が必要となる場合があります。本試験には、消化管または血管の大手術を受ける成人患者40人を組み入れました。Masimo
Radical-7® Pulse CO-Oximeter®を使用して酸素飽和度(SpO2)とSpHbの連続的測定を実施しました。ABL800
Radiometerを使用してLabHbと酸素分圧(PaO2)の断続的・侵襲的測定を実施しました。エドワーズ製ビジレオモニターを使用して心拍出量(CO)と1回拍出量(SV)の連続的・侵襲的測定を実施しました。酸素運搬量(DO2)はCO*((Hb*1.38*SpO2)+PaO2*0.0031))
のようにして算出しました。各パラメーターの値は麻酔導入後(T0)と、逐次の250
mlのコロイド液負荷(FC)から5分後(T1、T2、T3)に記録しました。2回目と3回目の輸液負荷は、各段階でSVが少なくとも10%以上増加した場合に実施しました。

40人の患者は全員が1回目のFCを受け、33人が2回目、22人が3回目を受けました。研究者らは「各FC後のSpHbおよびLabHbの平均値に統計的に有意な低下」が見られることを発見しました。3回のFCをすべて受けた患者の場合、「各FC後、SpHbおよびLabHbが有意にかつ同様に低下」することを研究者らは指摘しました。750
mlを完全に注入後、SpHbおよびLabHbはそれぞれ1.66+/-0.67 g/dLおよび1.7+/-0.7
g/dL低下しましたが、Hb値の低下は「観察されたDO2の低下を説明するもの」でした。

研究者らは次のように結論付けています。「目標指向型治療の一環としての輸液負荷は、医原性血液希釈の発現が原因で、矛盾するDO2低下をもたらす場合があります。医原性血液希釈の発現は、SpHbの傾向におけるリアルタイムでの低下に反映されますが、これは断続的なLabHbの傾向と同様です。」

Azriel
Perel医師は次のように述べています。「周術期および敗血症の患者の多くの研究では、輸液を多く受けた患者の方が輸血をはるかに多く受けているように見受けられます。その理由として最も可能性が高いのは、急性の希釈性貧血が発現し、その結果としてヘモグロビン値が『輸血の閾値』未満に低下したことです。本研究は、心拍出量の最大化を目指した従来の周術期目標指向型治療戦略の一環としての輸液投与が、実際にはヘモグロビン濃度の大幅で急激な低下の原因となり、矛盾する酸素運搬量の低下をもたらすことを明らかに示しています。この医原性のヘモグロビン濃度低下は、医師が別の状況なら避けられる赤血球輸血を実施する原因となる可能性があります。また本研究はMasimo
Pulse
CO-Oximetryセンサーを使用したヘモグロビン(SpHb)の連続的モニタリングが、このような医原性血液希釈の発現をリアルタイムで検知し得ることも示しています。」

SpHbは検査室での血液検査に取って代わることを意図していません。赤血球輸血に関する臨床判断は、特に患者の容体、連続的SpHbモニタリング、血液試料を使用してのラボ診断検査などの因子を考慮した医師の判断に基づく必要があります。

@MasimoInnovates |
#Masimo

Reference

1. Bubenek S, Valeanu L, Popescu M, Cacoveanu M, Tomescu D, and Perel A.
Optimization of cardiac output by incremental fluid administration is
associated with iatrogenic hemodilution and a paradoxical decrease in
oxygen delivery. Proceedings from Euroanaesthesia 2018, Copenhagen,
Denmark.

マシモについて

マシモ(NASDAQ:
MASI)は革新的な非侵襲的モニタリング技術における世界的リーダー企業です。当社の使命は、患者ケアの転帰を改善し、コストを削減することです。1995年、当社はMasimo
SET® Measure-through Motion and Low
Perfusion™(体動時・低灌流時モニタリング可能)パルスオキシメトリーを発表しました。Masimo SET®は誤報を大幅に減らし、正確なモニタリングで正しい警報を発することが多くの研究で示されています。Masimo
SET®は医師が新生児における重度の未熟児網膜症を減らし1、新生児におけるCCHDスクリーニング値を改善し2、また術後の病棟におけるマシモ・ペイシェント・セーフティーネット(Masimo
Patient SafetyNet™)*での連続的モニタリングで使用した場合、救急対応の実動とコストを削減する3,4,5ことが示されています。Masimo
SET®は世界各国の主要な病院やその他の医療現場で推定1億人以上の患者に使用されており6、USニューズ&ワールド・レポート誌の2017-18年全米優良病院ランキング7に掲載された上位20病院中の17病院で最重要のパルスオキシメトリーとなっています。2005年、マシモはrainbow® Pulse
CO-Oximetry技術を発表し、それまで侵襲的な手段でのみ可能であった血液成分モニタリングを非侵襲的、連続的なものとすることを可能にしました。測定できるのは、SpO2、脈拍数、灌流指標(Pi)に加え、トータルヘモグロビン濃度(SpHb®)、酸素含量(SpOC™)、カルボキシヘモグロビン濃度(SpCO®)、メトヘモグロビン濃度(SpMet®)、脈波変動指標(PVi®)、さらに最近では予備酸素摂量指数(ORi™)です。2014年、マシモはマシモ・オープン・コネクト(Masimo
Open Connect®、MOC-9®)インターフェースを装備した直感的な患者モニタリング・コネクティビティ・プラットフォームRoot®を導入し、他社が新たな特性や測定機能でRootを強化できるようにしました。またマシモはウエアラブル患者モニターRadius-7™、スマートフォン向けパルスオキシメーターiSpO2®、フィンガーチップパルスオキシメーターMightySat™などの製品でmHealth(モバイルヘルス)におけるリーダーの役割を積極的に果たしています。マシモと当社製品の追加情報については、www.masimo.com.をご覧ください。マシモの製品に関して発表済みの臨床研究の結果はhttp://www.masimo.com/evidence/featured-studies/feature/でご覧いただけます。

ORiはFDA 510(k)承認を取得しておらず、米国では販売されていません。

*Patient SafetyNetの商標の使用は、ユニバーシティ・ヘルスシステム・コンソーシアムからのライセンスに基づいています。

References

1. Castillo A et al. Prevention of Retinopathy of Prematurity in Preterm
Infants through Changes in Clinical Practice and SpO2
Technology. Acta Paediatr. 2011 Feb;100(2):188-92.
2.
de-Wahl Granelli A et al. Impact of pulse oximetry screening on the
detection of duct dependent congenital heart disease: a Swedish
prospective screening study in 39,821 newborns. BMJ. 2009;Jan
8;338.
3. Taenzer AH et al. Impact of Pulse Oximetry Surveillance
on Rescue Events and Intensive Care Unit Transfers: A Before-And-After
Concurrence Study. Anesthesiology. 2010; 112(2):282-287.
4.
Taenzer AH et al. Postoperative Monitoring – The Dartmouth Experience. Anesthesia
Patient Safety Foundation Newsletter
. Spring-Summer 2012.
5.
McGrath SP et al. Surveillance Monitoring Management for General Care
Units: Strategy, Design, and Implementation. The Joint Commission
Journal on Quality and Patient Safety
. 2016 Jul;42(7):293-302.
6.
推定値:マシモの社内資料
7. http://health.usnews.com/health-care/best-hospitals/articles/best-hospitals-honor-roll-and-overview.

将来見通しに関する記述

本プレスリリースは、1995年民事証券訴訟改革法との関連で、1933年証券法第27A条および1934年証券取引所法第21E条で規定された将来見通しに関する記述を含みます。これらの将来見通しに関する記述には、特にMasimo
SpHb®の潜在的有効性などに関する記述が含まれています。これらの将来見通しに関する記述は、当社に影響を及ぼす将来の出来事についての現時点での予測に基づいており、リスクおよび不確実性に左右され、これらのすべてが予測困難で、これらのすべてが当社のコントロールを超えており、種々のリスク要因の結果として、将来見通しに関する記述で表明された内容とは不利な形で著しく異なる結果が生じる場合の原因となり得るものです。これらのリスク要因には、臨床結果の再現性に関する当社の仮定に関連するリスク、Masimo
SpHbを含むマシモ独自の非侵襲的測定技術が良好な臨床結果と患者安全性に貢献するという当社見解に関連するリスク、マシモの非侵襲的医療技術のブレイクスルーがコスト効率に優れたソリューションと独自のメリットを提供するとの当社見解に関連するリスクに加え、米国証券取引委員会(SEC)に提出した当社の最新報告書のセクション「リスク要因(Risk
Factors)」で指摘したその他の要因が含まれますが、これらの要因に限定されません。これらの報告書はSECのウェブサイト(www.sec.gov)から無料で入手できます。当社は将来見通しに関する記述に反映された予測が合理的であると考えるものの、当社はこれらの予測が正しいと判明するかどうか判断できません。本プレスリリースに含まれる将来見通しに関する記述はすべて、全体として前記の注意書きによる明示的条件の下に成立するものです。読者の皆さまは、本日の時点についてのみ言及しているこれら将来見通しに関する記述に過度の信頼を寄せないようお願いします。当社はこれらの記述または当社がSECに提出した直近の報告書に含まれる「リスク要因」について、新規の情報、将来の出来事、その他の結果に関係なく、適用される証券法で求められる場合を除き、更新・修正・説明する義務を何ら負いません。

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