PSE:2018年APMフォーラムではプロセス産業のデジタル化を集中的に検討
デジタルデザインやデジタルオペレーションではプロセスに関する深い知識が重要な役割を果たす
ロンドン–(BUSINESS WIRE)–(ビジネスワイヤ) —
今週開催された2018年高度プロセスモデリング(APM)フォーラムでは、プロセス産業の組織が、次世代医薬品の開発加速から大規模プロセスプラントにおける年間数百万ドルもの増益実現に至るまで、デジタルデザイン/オペレーションのアプリケーションに関し、多くのプレゼンテーションを行いました。
この会議を主催したプロセス・システムズ・エンタープライズ(PSE)のマネジングディレクターを務めるCostas
Pantelides教授は会議のあいさつで、現在のデジタル化の波は長年にわたる高度なモデリング/IT開発の到達点であり、「現在はプロセス産業にとってまれに見るほどの好機」だと述べました。
基調講演を行ったシーメンスのマティアス・オッペルト氏は、プロセスに関する深い知識を内包する高忠実度プロセスモデルが、オートメーション企業によるデジタル化イニシアチブに新たなレベルの力をもたらしている状況について述べました。シーメンスは後に、PSEのgPROMS
Olefins
ソフトウエアを使用して導入したエチレンプラント向けデジタルツイン技術のデモを実施しました。SABICは、新しいオンライン技術で大規模石油化学プラントの歩留まり率を2%(年間数百万ドル相当)改善する方法を示しました。またBASFは、データとモデルを組み合わせたデジタル技術により、顧客や市場を特に重視した高度な革新的手法を実現するための方法について述べました。
SCGケミカルズの研究開発担当ディレクターを務めるSuracha
Udomsak氏は基調講演の中で、「APMは当社のデジタルマニュファクチャリングプラットホームの重要要素であり、開発ワークフローのスピード・経費・安全性を向上させることで革新を加速させます」と語りました。
化学調製品部門で基調講演を行ったプロクター・アンド・ギャンブルのベン・ワインスタイン氏は、デジタルデザインの手法を支えるための何年も前の戦略的決定によって、P&G全社で革新プロセスを推進してきたことを解説しました。
製薬部門で基調講演を行ったGSKのニール・ホドネット氏は、システムモデリングの応用により、インシリコQbD向け仮想DoEの利用を通じて、安定的な製造プロセスの開発およびそれへの移行、特に連続処理への移行の動きが加速されている状況について発表しました。
ロシュ、ファイザー、フェリング、ノバルティス、サンド、UCB、シンジェンタ、ダノン、フリースランド・カンピーナは、高度な機構モデルの応用には製薬工程の改善や研究開発の効率向上、規模拡大や技術移転におけるリスク軽減などの利点があることを解説しました。
Pantelidesは、次のように付け加えています。「多くの発表に共通していたテーマは、今やプロセスに関する深い知識を予測モデルの形で容易に取得できるようになっており、それらをデジタル化のフレームワーク内で活用することにより、あらゆる段階で価値を創出できるという点です。」
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