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SAB BiotherapeuticsがMERS-CoVに対する新しいヒト抗体医薬品を製造

DiversitAb™プラットフォームは新登場の感染性疾患に迅速対応

米サウスダコタ州スーフォールズ–(BUSINESS WIRE)–(ビジネスワイヤ) — バイオ医薬品開発の一流企業SAB
Biotherapeutics, Inc.(SAB)
は本日、当社の新規DiversitAb™製造プラットフォームを使用して、致死性の中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)を治療するための新しいヒト抗体医薬品を製造したと発表しました。MERS-CoVは2012年に初めてサウジアラビアで発見され、世界保健機関は「世界的な衛生に対する脅威」と見なしました。

現在のところ、この疾患に対する治療法は存在しません。また新たな脅威に対する治療能力はこれまで、長い開発期間によって制約されてきました。SABのDiversitAbプラットフォームは、免疫原性抗原へ応答して大量のヒト抗体(免疫グロブリンG)を産生するように遺伝的にデザインした染色体導入ウシ(Tc
Bovine™)を利用します。

本療法の有効性を示す研究活動は、米国海軍医学研究センター(NMRC)の感染性疾患の世界的な専門家らと、メリーランド大学メディカルスクール(UM
SOM)の微生物学・免疫学準教授でMERS-CoV専門家のマシュー・B・フリーマン博士が主導したもので、サイエンス・トランスレーショナル・メディシン誌の本日付オンライン版に掲載されました。

フリーマン博士は次のように述べています。「これらの結果は非常に有望なものです。これはMERSに対抗するための強力な手段を提供するもので、遺伝子導入したウシを使用すれば治療薬を迅速に生産できることを立証しています。」

本研究はUM SOM、NMRC、抗体産生をもたらすワクチンを提供したバイオテクノロジー企業Novavaxとの共同研究です。

またSABのプラットフォームは、実験室の試験としてハンタウイルスとエボラを使用した2014年の概念実証研究で、肯定的な結果を生み出しました。

SABの社長兼最高経営責任者(CEO)であるエディー・サリバン博士は、次のように述べています。「新たに登場している疾患は世界のさまざまな地域へと急速に広がっています。当社は試験の成功裏での完了に当たり、これらの脅威に対処するためのDiversitAbプラットフォームが持つ広い潜在的用途と意義を実感しています。」

ヒトでの試験により、これらの抗体を使用した受動免疫化で感染患者を治療できるか否かを確認していきます。SABは現在、米国立衛生研究所(NIH)と協力して、2016年第1四半期に米食品医薬品局(FDA)に対して第1相臨床試験の初回の新薬承認申請を行います。

Reference: Human polyclonal immunoglobulin G from transchromosomic
bovines inhibits MERS-CoV in vivo. Luke, Thomas; Frieman, Matthew B., et
al: Sci Translational Med, 17 Feb 2016, Vol 8 Issue 326 326ra21.

SAB
Biotherapeutics, Inc.(SAB)について

サウスダコタ州スーフォールズに本社を置くSAB Biotherapeutics,
Inc.(SAB)は、免疫グロブリン製剤の研究と製造をけん引するバイオ医薬品企業としての地位を確立しています。SABは世界最先端の抗体科学の成果をいくつか活用し、完全ヒト型の免疫グロブリンを創出する世界初の大規模プラットフォームを提供しています。この天然の製造プラットフォームは、公衆衛生の問題、希少疾患、長期疾患、世界的なパンデミックの脅威に対する治療として有望です。

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Contacts

SAB Biotherapeutics, Inc.
Melissa Ullerich, 605-695-8350
media@sabbiotherapeutics.com