コスト削減 3つの鉄則
コスト削減は5Sの徹底から
5Sの経営効果は高い
5Sの経営効果はキャッシュの増加、医療の質の向上に直結します。特にスペースの削減、探す時間・運ぶ時間の削減に伴い、倉庫料・残業代など経費の削減、要員数の定数削減、安全性の向上、設備等の耐久性向上にまで及びます。コスト削減と言うと、すぐ経費削減を思い浮かべますが、5Sの徹底により、ムダを排除する習慣を院内に植え付けないと、コスト削減の効果は一過性に終わります。
5Sとは整理、整頓、清掃、清潔、しつけ の頭文字を並べたもの
「整理」とは不要なものを捨てること。
「整頓」とは必要なものを所定場所に置くこと。
「清掃」とは汚れる前に掃除・点検すること。
「清潔」とは整理・整頓・清掃を維持すること。
「しつけ」とはルールを守ること。
「整理」とは机を整理するなどの意味でなく、不要なものと必要なものを区別して、不要なものを捨てることを意味します。
5Sの定着に必要なのはルール、評価、院長主導、全員参加
主なルールには、必要なものと不要なものを区別する基準、資産別の廃棄マニュアル、就業時間内の強制清掃・小集団活動強制参加があります。また、主な評価方法には報奨金制度、発表会の定期開催、5Sのビフォーアフター公開、他院見学、WEBカメラによる監視、医院のホームページで院内の5Sを公開、医療事故・労働事故の研究があります。
5Sを徹底すべきは
書類・書籍・薬品・医療消耗品の棚、医療設備・パソコン・机の設置場所のまわりは5Sの必要度が高いです。
書類キャビネットの5Sはスペース削減効果が高い
書類は、廃棄基準と所定の置き場所がないと自然に増え、多くのスペースを取られます。紙カルテ、レセプト資料、保険請求書類、窓口レジロール、現金出納帳、給与台帳、職員名簿、支払請求書、契約書、決算書類、院内文書などは法定保存基準に合わせて、廃棄基準を設ける必要があります。また、
所定の置き場所は誰にでもわかるように、棚割り・キャビネット管理をする必要があります。
本棚の5Sはすぐできる
たいていの書籍はかさ張り、多くのスペースを占有する。経営効果も低く、個人所有の書籍も多いため、古い書籍から順次廃棄する必要があります。
薬品棚の5S(在庫管理)は5Sの本丸
薬品を使用者ごとに小分け管理して使用者の動線を短くするか、薬品棚に一括管理して 使用者の動線を長くするか 院長のルールづくりが必要です。ルールなしで現場まかせにすると、発注ラインが早まり、薬品の発注量・在庫量が増えるため、管理ロス(不良在庫)が増えます。先入先出法を徹底して、保険請求もれが生じないように薬品棚に薬品別の入出庫表を備え置くことも有効です。
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吉田正一税理士事務所 税理士 吉田正一
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