<ドクターエディ・ラボ>論文出版に向けたスケジュールの立て方(2)スケジュール作成で気をつけたいポイント
論文出版スケジュールを作成するときに気をつけたいポイントはあります。そこで今回の記事では4つの重要なポイントをあげました。
(1)論文フォーマットの決定をしよう
まず、“論文は縮約せずもとの研究記事のままで出版するべきか”、または、“短いテクニカルレポートとして執筆すべきなのか”、を決めましょう。もし研究がすべて完成してない状態でも研究結果の一部だけを急いで出版したいのであれば、すばやく出版に対応できるフォーマットにすることが最善の選択肢です。また、特定のフォーマットを受付けるジャーナルに掲載したいからといって、研究の内容に合わない不適切なフォーマットで研究成果を書くべきではありません。十分に注意しましょう。
(2)ジャーナル計画の策定を練る
論文を投稿するジャーナルは少なくとも5つはリストアップしましょう。前回述べたように、最初に投稿するジャーナルには受理されない可能性が高くなります。ジャーナルのリストを決定するときは、複数のプランを検討する必要があるでしょう。たとえば、一流ジャーナルへの出版があなたにとって最も重要なポイントだとしたら、いちかばちかで3つの一流ジャーナルを試し、残り2つのジャーナルは目標を下げましょう。また、早く出版したい場合は、はじめに一流ジャーナルへ投稿し、その後は受理される見込みが高くなるようなジャーナル選びをし、徐々に目標を下げていくことがポイントです。
(3)ジャーナルの投稿要件すべてを確実に満たそう
投稿要件はジャーナルによって大きく異なります。たとえば、すべての著者が出版に同意することを記した1枚のカバーレターだけを要求するジャーナルもあれば、すべての著者がジャーナルの著者契約書を読んでサインすることを要求するジャーナルもあります。したがって、ジャーナルへの論文投稿の準備が完了するまでには1週間~1ヶ月間ぐらいはかかるでしょう。またジャーナルの投稿規定に合うように原稿を再度フォーマットする時間も考慮しましょう。
(4)投稿前に問い合わせてみよう
多くのジャーナルは、あなたの研究やトピックにジャーナルが関心を示すか意見を聞くためにアブストラクトや短い要旨を送れるようにしています。選択したジャーナルにこのオプションがある場合はぜひ利用しましょう。研究テーマがそのジャーナルの関心を引かない場合は、前もって投稿作業を避けることで、膨大な時間を無駄にせずに済みます。
この4つは大事なポイントなので、スケジュール作成の際の参考にして下さい。次回はジャーナル結果が来たあとの対応について説明します。
過去記事
<ドクターエディ・ラボ>論文出版に向けたスケジュールの立て方(1)論文受理までにかかる時間はどのくらい?
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