【PR】血栓形成能の観測・解析する装置「T-TAS® plus」の販売開始のお知らせ
プレスリリース 藤森工業株式会社
当社は、10月1日から世界で初めて血流条件下で血栓形成能を観測・測定する研究用装置「T-TAS® plus」を日本・米国・欧州で販売開始しますので、下記のとおりお知らせいたします。
1. 開発の趣旨
「T-TAS® plus」は従来の血栓止血分野の検査装置とは測定原理が異なり、血管を模した専用のマイクロチップ内の流路に血液を流し、血栓の成長速度や安定性を圧力波形と圧力指標により定量評価するシステムです。さらにマイクロチップ内の白色血栓の成長や性状は、ビデオカメラによってリアルタイムに視覚的に観察することができるほか、画像解析ソフトによって血栓量を定量化する事が可能で、既に共同開発している国内外の研究機関からは本装置を用いた学術論文も提出されており、有効性について評価を戴いております。
個々人に固有の血栓形成能や抗血栓薬に対する感受性の個人差 の定量的、且つ、総合的解析は、心筋梗塞や脳梗塞に代表される動脈血栓症の研究に活用されることが期待されます。
当社では、引き続き本装置と同様の測定原理を用いた医療用機器の開発を行っており、3年以内で日欧米での医療機器の登録を目指しています。これらの診断装置は、当社の新事業として医療分野進出のコア製品と位置付けております。
2. 製品の特長
① 2種のマイクロチップを用いた異なる血栓形成の評価が可能
・PLチップ(チップ内の特定部位にコラーゲンがコーティングされています。)
用途;活性化血小板を主体とする血小板血栓形成の観測・解析
・ARチップ(チップ内の特定部位にコラーゲンと組織トロンボプラスチンがコーティングされています。)
用途;フィブリンと活性化血小板を主成分とする混合白色血栓形成の観測・解析
② 少量の血液量:全血量(300-500 μl)で測定が可能。
③ 短時間で測定が可能 測定時間は10分~30分。
④ 血栓形成の定量化及び画像解析が可能。
3. 業績に与える影響
当期の当社連結業績に与える影響は軽微です。
4. 本製品に関するお問い合わせ先
ライフサイエンス事業本部
ヘルスケア事業部
担当:根本、勝崎
TEL:03-6381-4226
以上
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会社名 藤森工業株式会社
代表者名 代表取締役社長 布山英士
(コード番号7917 東証第1部)
TEL.03-6381-4211
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